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八重山諸島の水資源

~高島と低島における水利用の変遷および上水道供給方法~

河川水・地下水が利用されている島、
海底送水の水源・施設のある島々、 地下ダム計画がある島、海水淡水施設がある島。
自然環境や暮らしと水資源についての豊富なデータに基づいた画期的な論考。

目次

まえがき

第1章 高島と低島の水文環境と上水道供給方法・・・ 7
1.1 八重山諸島の気候・・・ 8
1.2 八重山地方の水の循環・・・ 11
1.3 高島と低島の地形・・・ 13
1.4 高島と低島の陸水に対する海水・海塩粒子および石灰岩の影響・・・ 14
1.4.1 石垣島の降水の化学組成・・・ 14
1.4.2 石垣島における化学成分の年間降下量・・・ 18
1.4.3 南西諸島の高島と低島の陸水に対する海水・海塩粒子の影響・・・ 19
1.4.4 石灰岩地域の地下水の化学組成・・・ 22
1.5 沖縄の島々における上水道供給方法・・・ 24
第1章の参考文献・・・ 25

第2章 石垣島の水資源・・・ 29
2.1 はじめに・・・ 30
2.2 石垣島の地下水・・・ 31
2.2.1 石垣島南部および南東部の井戸・・・ 31
2.2.2 大浜第2地下水源地・・・ 38
2.2.3 井戸水の水質・・・ 40
2.2.4 川平集落の古井戸・・・ 42
2.2.5 湧水および洞穴水・・・ 47
2.3 ダムおよび河川水・・・ 52
2.3.1 ダム・・・ 52
2.3.2 河川水の水質・・・ 57
2.4 簡易水道施設・・・ 61
2.4.1 東部(大里)および北部(星野,伊野田,伊原間,明石,久宇良,吉野,平久保,平野)
地区の簡易水道施設・・・ 63
2.4.2 西部(栄,兼城,下地・多良間,伊土名,大田,富野)地区の簡易水道施設・・・ 79
2.4.3 於茂登山系(米原,吉原,仲筋,白水,於茂登)および西部(川平,大嵩,崎枝)地区の簡易水道施設・・・ 86
2.4.4 前勢岳ウガドゥガーラ農業用取水堰・・・ 103
2.5 まとめ・・・ 105
第2章の参考文献・・・ 106
資料 石垣島の井戸の分布図・・・ 109

第3章 西表島の水資源・・・ 113
3.1 はじめに・・・ 114
3.2 東部地区の水源・・・ 116
3.2.1 湧水・・・ 116
3.2.2 旧簡易水道施設・・・ 119
3.2.3 西表東部第1区簡易水道施設・・・ 121
3.2.4 西表東部第2区簡易水道施設・・・ 124
3.3 上原地区の水源・・・ 125
3.3.1 中野の井戸・・・ 125
3.3.2 いのちの泉(住吉)・・・ 126
3.3.3 上原簡易水道施設・・・ 128
3.3.4 浦内川仮設取水パイプ・・・ 129
3.4 西部地区の水源・・・ 131
3.4.1 井戸と湧水・・・ 131
3.4.2 旧簡易水道施設・・・ 133
3.4.3 西表西部簡易水道施設・・・ 136
3.5 舟浮の水源・・・ 137
3.5.1 井戸と湧水・・・ 137
3.5.2 旧舟浮簡易水道施設・・・ 138
3.5.3 舟浮簡易水道施設・・・ 139
3.6 西表島の陸水の水質・・・ 141
3.6.1 地下水の水質・・・ 141
3.6.2 河川水の水質・・・ 145
第3章の参考文献・・・ 151

第4章 与那国島の水資源・・・ 155
4.1 はじめに・・・ 156
4.2 井戸とイチタライ・・・ 157
4.2.1 満田原の井戸・・・ 157
4.2.2 あまみんか・・・ 157
4.2.3 旧島仲村の井戸・・・ 159
4.2.4 祖納のイチタライ・・・ 160
4.3 湧水・・・ 161
4.3.1 ティンダバナの湧水・・・ 161
4.3.2 与那国製糖工場旧水源湧水・・・ 162
4.3.3 比川内原湧水・・・ 163
4.3.4 アンガイミドゥチの湧水・・・ 163
4.4 旧簡易水道施設・・・ 164
4.4.1 旧久部良簡易水道施設・・・ 164
4.4.2 旧祖納簡易水道水源・・・ 166
4.4.3 旧比川簡易水道水源・・・ 167
4.5 簡易水道施設・・・ 168
4.6 地下ダム計画・・・ 169
4.7 与那国島の陸水の水質・・・ 171
第4章の参考文献・・・ 174

第5章 波照間島の水資源・・・ 177
5.1 はじめに・・・ 178
5.2 井戸の形態と成因・・・ 178
5.2.1 掘り抜き井戸・・・ 180
5.2.2 ウリゲー(下り井戸)・・・ 181
5.3 湧水の形態と成因・・・ 185
5.3.1 ウダチヌパリミジー・・・ 186
5.3.2 ケーラー ・・・186
5.3.3 大切坑(オオギリコ)・・・ 187
5.4 簡易水道・・・ 187
5.4.1 波照間簡易水道(下田原湧水簡易水道)・・・ 188
5.4.2 波照間簡易水道(稲武地地下水源簡易水道)・・・ 189
5.4.3 波照間簡易水道施設・・・ 190
5.5 陸水の水質・・・ 195
5.5.1 地下水の水質・・・ 195
5.5.2 波照間簡易水道の水質・・・ 197
5.6 むすび・・・ 198
第5章の参考文献・・・ 198
コラム 雨水タンク・・・ 200

第6章 海底送水施設がある島々の水資源・・・ 201
6.1 はじめに・・・ 202
6.2 竹富島の水資源・・・ 202
6.2.1 ナージカー,ハナッキャヌカー,ホーリャヌカー,フーギャヌカーおよび水道施設・・・ 203
6.2.2 アラカー(フーフチカー)・・・ 209
6.2.3 コーインカー・・・ 210
6.2.4 コントゥカー(幸本井戸)とその他のウリカー・・・ 210
6.2.5 キニンカー(記念井戸)・・・ 211
6.2.6 水産学校のカー・・・ 212
6.2.7 フーカー・・・ 212
6.2.8 地下水の水質・・・ 212
6.3 新城島(上地島,下地島)の水資源・・・ 214
6.3.1 上地島の井戸群・・・ 215
6.3.2 雨水タンク,溜池および海底送水施設・・・ 217
6.4 黒島の水資源・・・ 218
6.4.1 掘り抜き井戸およびウリカー(下り井戸)とその水質・・・ 219
6.4.2 雨水タンク・・・ 224
6.4.3 最も水事情が厳しい島・・・ 225
6.4.4 海底送水による簡易水道・・・ 227
6.5 小浜島の水資源・・・ 229
6.5.1 井戸,湧水,沢水および旧簡易水道施設・・・ 230
6.5.2 海底送水による簡易水道とリゾート施設・・・ 238
6.5.3 地下水の水質・・・ 241
6.5.4 むすび・・・ 243
6.6 鳩間島の水資源・・・ 244
6.6.1 井戸とその水質および旧水源施設・・・ 244
6.6.2 海底送水による簡易水道・・・ 249
第6章の参考文献・・・ 251

あとがき・・・ 253
索引・・・ 256
著者紹介・・・ 262

 

著者

東 田 盛 善
1954年 沖縄県八重山郡竹富町波照間島に生まれる
1977年 琉球大学理工学部化学科卒業
1992年 富山大学科学教育研究室の課程修了
1999年 第20回(平成10年度)沖縄研究奨励賞受賞(財団法人 沖縄協会)
2012年 理学博士(富山大学大学院理工学教育部)
2015年 沖縄県立八重山高等学校教諭 定年退職

所属学会
日本地下水学会  日本洞窟学会
論文
「Isotopic characteristics of hydrogen and oxygen for groundwater of Nansei Islands, Japan.」
ほか多数
著書
『南西諸島の天然水 -海洋,気団,地質および人間活動の影響-』
(ボーダーインク,2015年)


書評 沖縄タイムス(2020年4月18日土曜日) より

点からの恵み 島々に違い
八重山波照間島に生を受けた著者は、大学卒業後高校で科学を教えながら、水の地球科学的研究を続けてきている。その間、富山大学に留学され同位体測定という新技術を習得された。化学分析と同位体測定法を使って研究した成果は、2015年に「南西諸島の天然水」(ボーダーインク)として出版され、多くの人の参考になっている。
今回は、八重山10諸島(以下”島”を省いて各島名を表す)の水資源についてまとめている。まとめるにあたっては、まず島々における雨量の多少、水の在り方(河川水、湧き水、洞穴水、井戸水かなど)や水量を調べられた。それから島によってそれらに違いが生じる理由を考え、説明している。
水資源を考えるには、水質も関係するとして、新城下地島を除く9島から数多くの水を採って水温調査や化学分析を行い、島ごとに異なる水質の理由を説明している。
著者は雨量、水の在り方、数量、水質に大きく関係するのは、島の高低であることを見つけた。八重山の島々を高島(石垣、西表、与那国、小浜)と低島(竹富、黒島、波照間、新城上地、新城下地、鳩間)に分けて考えると、雨量、水の在り方、水量、水質、が説明されるというのである。この考え方、論の進め方は、本書の豊かな内容を理論するのにとても役立つ、すぐれた見方と思える。
かつて水を得るのに大変な苦労を強いられた島々にも、今では水の豊富な石垣や西表かた改定送水され、波照間島には淡水化装置が稼働している。石垣や西表でも水が得にくかった集落には水道が敷説されている。
現在どの島でも、水は不足なく供給されている。しかし、水は天からの恵み、命を支えるものであるから島ごとに水への感謝を忘れないようにと、著者は説いている。
また水は島の環境状態を教えてくれるもの。本書を読むと、このことも分かってくる。ぜひ、多くの方に読んでもらいたい本である。

(渡久山章 氏・琉球大学名誉教授)




書評 琉球新報(2020年5月24日 日曜日) より

人々と水の関わり詳細に
待ち望んでいた本が発行された。東田盛善著『八重山諸島の水資源』で、副題「高島と低島における水利用の変遷および上水道供給方法」という本だ。発行所は、石垣島にある南山舎だ。  著者は、波照間島に生を受け、井戸水と雨水に頼って生活をしてきた一人だ。干ばつの時は、水の豊富な西表島に飲料水を汲みに行った。1960年頃まで西表島の仲間川河口にある湧水、アミヌカーは波照間の人々がカーニンガイ(井戸の祈願)をしていた場所であった。著者は、小学三年生の時、父親に連れられてそこを訪れた事があるという。このような幼少の体験が水と生活に関する研究者となることに導いたのではないかと思う。
  著者は、1977年琉球大学理工学部化学科を卒業したその後、高校で化学を教えながら水の化学的研究を続けた。その間、富山大学に留学して水研究の研さんをさらに積んだ。2012年、同大学大学院理工学教育部から理学博士の学位が授与され、理学博士となった。博士の研究で2016年「フミダカーラ流域の炭酸塩堆積物」(トッファ)が石垣市指定文化財(天然記念物)に指定された。 フミダカーラは屋良部半島の東側山腹にある。 著者は、人間生活に欠くことのできない水資源と環境調査を2015年から精力的に始めた。調査は、山地を有する高島と呼ばれている石垣島、西表島、与那国島、小浜島と琉球石灰岩台地からなる低島と言われている竹富島、黒島、新城、鳩間島を隈無く踏査した。その結果は本書に詳しく報告されている。

 人々と水の関わり方が変わったのは、水を汲む生活から水を引き蛇口から容易に水を得る生活になってからだ。井戸水などで生活していた時は、水を大切に利用した。現在、自然の環境水は、物理的・化学的に処理された水道水として、贅沢に使用できるようになった。しかし、八重山諸島は幾度となく、干ばつや台風などの被害を受けたきた。そのメカニズムを知り、正しく対応していく事こそが肝要であると説いている。 (石垣久雄・石垣市史、竹富町史編集委員 )

八重山諸島の水資源

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著 者:東田盛善
発 行:南山舎
本仕様:A5判
頁 数:272頁

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